歯の治療時の違和感 その1

2015年02月16日(月)

その他

歯医者の治療の中で、特に治療期間が長い物のうちに「根の治療(神経の治療)」が挙げられます。

今回はその根の治療時の話です。

ごくたまに、治療前は全く問題がなかったのに、歯科医院で発見された歯の根に膿があるから治療をすすめられた患者様が、治療を受けたとたんに激痛に悩まされることがあります。

歯科医としてはとても悩ましいこの状態(歯医者が失敗をしたのでは、と疑われやすい状況)ですが、専門用語で「フレアアップ」といわれる治療時の偶発症になります。

これは、文献によると約3%ともいわれる比較的高い確率で起きる状態で、しかも歯科医としてはしっかりと治療をしようと思えば思うほどその確率が高くなるとも言われております。

これは、今まで膿んでいた根の先に、治療によって空気が入ることで一過性に起きるもので、しっかりと対処(抗生物質の内服や、仮詰のふたを取ってあげる)ことで落ち着きますが、なにせかなりの痛みがいきなり治療後に出ますので、患者様としてはとても嫌な状況になります。

当院でも、このことは治療時に説明させていただきますが、万が一この「フレアアップ」になった場合にもしっかりと対応させていただきます。